石田ローズガーデン様

石田ローズガーデン写真

大館バラまつりの会場となる石田ローズガーデン様は、秋田県大館市初の名誉市民である故 石田博英氏の私庭。遺族から大館市へバラが寄贈され、1995年7月から大館市で管理。2021年6月にバラ園のリニューアルを終え、園内の散策や設備が拡充。また、2022年4月にはカフェレストラン「石田ローズカフェ」がオープン。こうした新たな設備の充実に伴い防犯カメラの必要性を感じ、全方位カメラや4Kカメラを2022年に導入。その経緯や活用方法などを詳しく伺った。

石田ローズガーデン様 概要

基本情報 設立:1995年(平成7年)7月より大館市で管理
業種:観光業
規模:敷地面積/約2,505㎡、延床面積/邸宅(鉄筋コンクリート造り3階建て):325㎡
機器構成 JS-CW4064×1台 / JS-CW4040×1台 / JS-CW3040×1台
JS-CW3041×5台 / PF-CW5040×1台 / PF-CW2051×1台
JS-RW4004×1台 / JS-RW4008×1台 / 設置用ブラケット各種
課題 ・設備の充実に伴い既存のカメラだけでは対応できず、死角をなくしたい。
・カフェレストランを運営していくにあたり、防犯のため設置。
・バラ園の様子をSNSで投稿して集客したい。
ご導入の目的 ・リニューアルに際したカメラの死角を補完。
・不法侵入など進入禁止エリアの監視。
・観光振興の取り組みとして利用。
防犯カメラシステム運用のポイント ・バラ園全体の網羅を検討して広範囲撮影を重視。
・死角のない防犯体制を敷くために画質の良さを重視。
・冬季の低温下や積雪環境でも安心できる十分な対環境スペック。
今後の展望
・FacebookやInstagramでのさらなる情報発信。
・当日の様子や雨天時、遠方の方にもバラ園の様子を映像で楽しんでいただける仕組みづくり。
・大館市の観光振興の取り組みによる地域活性化を願うソリューションの検討。


ご導入のきっかけ

石田ローズガーデン様では1種1株を基本としたサンプルガーデンとして約500種のバラを植栽している。毎年バラが見頃を迎える6月と10月には「バラまつり」が行われ、多くの観光客で賑わう。2021年6月にバラ園のリニューアルを終え、2022年4月よりカフェレストラン「石田ローズカフェ」がオープン。設備の充実に伴い既存のカメラだけでは対応できず、どうしてもカメラの死角ができてしまう。そこで、バラ園全体を見渡すことができる「目」が必要となった。

ただ死角をなくすだけでなく、カメラ台数、設置・メンテナンスも削減できるカメラはないだろうか。大館市と維持管理面でタッグを組む株式会社友愛ビルサービス 県北支店の播磨氏はひらめく。360度を広く見渡せて、防塵防滴性能が高く、必要な部分の映像を適宜切り出し、再生も保存もできる全方位カメラソリューション<ENJIN(円陣)>JS-CW4064だ。

全方位を見渡すことができる実力を、ユーアイ警備保障株式会社による実機デモンストレーションで確認。高解像度の全方位カメラを使用することで、より広い画角で撮像でき、設置台数を減らしつつセキュリティを担保。バラ園を一望させる様子に大館市も満足。冬季の低温下や積雪環境でも安心できる十分な対環境スペックも決め手となる。期待どおりの環境が構築できた。


写真左:石田ローズカフェ運営企業 株式会社友愛ビルサービス県北支店 支店長 播磨氏
写真右:施工企業 ユーアイ警備保障株式会社県北支店 支店長 前川氏

 

「全方位カメラは防犯としての観点だけでなく、将来的にはバラのシーズン時にライブ配信を行い、石田ローズガーデンならびに石田ローズカフェの利用者へ園内の様子をSNSなどで共有し、観光振興の取り組みとしてアピールしていきたい」と播磨氏は語る。

「観光施設として、シーズン中だけでなくシーズンオフ時にもバラ園の映像を店内で流し、その雰囲気を楽しんでもらえるよう工夫もしたい。例えばバラの開花状態の確認や混雑状況の把握など、全方位カメラソリューション<ENJIN(円陣)>は様々な用途に合わせた運用ができる。設備の状態確認や不法侵入の監視においても、工夫次第で活用の幅が広がるのも魅力。将来性や利用バリエーションの豊富さが嬉しい」と続ける。

建物から正面入口にかけて見守るカメラは超高画質4K カメラJS-CW4040だ。2Fバルコニー地上6m付近に設置され、約80m離れた芝生エリアの来場者を確認できる。4Kカメラは遠い位置から広角を撮像しても細部まで鮮明に映し出し、離れた場所の画像を拡大して状況確認できる解像度が魅力だ。夜間においても赤外線暗視機能で撮像される様子が大変美しく、「こちらの4Kカメラも全方位カメラソリューション<ENJIN(円陣)>同様、防犯だけでなく観光振興に役立てていきたい」と、播磨氏のアイディアは膨らむ。




導入機種: 8.6メガピクセル 屋外IR全方位ネットワークカメラ「JS-CW4064」



導入機種:8メガピクセル 屋外IRバレット型ネットワークカメラ「JS-CW4040」



防犯カメラシステム運用のポイント

①セキュリティのオールラウンダー

バラ園全体の網羅を検討していたことから広範囲撮影を重視、8.6メガピクセルの全方位カメラを選定。ライブ時も録画再生時も、オリジナルの撮影映像である円形映像をパノラマや5画面切り出し等、自在に歪み補正してモニタリング。

写真は全方位カメラで撮影されたバラ園の様子を、遠隔監視システム経由で建物入口やカフェ内のモニタを通じて楽しむことができる。カフェを満喫しつつ、店内でもバラ園を楽しめる心遣いが嬉しい。




②高画素4K対応

バラ園→芝生エリア→入口へ、死角のない防犯体制を敷くために画質の良さと広範囲撮影を重視し、4Kカメラを選定。2Fバルコニー地上6m付近に設置され、約80m離れた芝生エリアの来場者を確認できる。




③低温下や積雪にも耐えるスペック

全方位カメラ:―40℃~+50℃までの環境で使用可能。4Kカメラ:―30℃~+55℃までの環境で使用可能。

④高画質映像を効果的に圧縮

全方位カメラ/4Kカメラ共通:映像をH.265圧縮しつつ、モーション検知による録画を行い、ディスク容量をマネジメント。

⑤様々な環境下でも安定した運用

全方位カメラ/4Kカメラ共通:防塵防滴/耐衝撃設計。様々な設置環境下において安定したパフォーマンスを発揮。

⑥トラブル発生時に通知 → 映像確認

全方位カメラ/4Kカメラ共通:タンパリング機能(カメラへの物理的攻撃やスプレー等による撮像妨害・正常な稼動を妨げる行為の検知)を搭載。


今後の展望

「全方位カメラで撮影したバラ園の様子を遠隔監視システム経由で写真として保存。昨今はFacebookやInstagramで情報発信にも利用。また、スキー場のライブ映像配信のように、雨天時や遠方の方にバラ園の様子を映像で楽しんでいただけるような仕組みも今後検討していきたい」と播磨氏はさらなる展望を語る。

「バラ園内は無料開放され、営業時間内は自由に出入りできます。「バラまつり」期間中はナイトガーデン(17:00~20:30)も開催。バラ園の雰囲気は以前と比べ大きく変わり、旧邸宅を改装したカフェでバラ園の様子を楽しみながら食事や休憩も楽しめる。バラの甘い香りに包まれる石田ローズガーデンならではのイベントを今後もお楽しみいただきたい」

取材時、建物入口やカフェ内のモニタへ映し出されるバラ園の模様を、立ち止まってご覧になられる観光客の姿が見受けられた。「建物内でもバラ園が見られるのは嬉しい」と声が聴けた際、播磨氏の狙いが的中したのだと実感する。

防犯面で強化されたバラ園/カフェ共に一層の賑わいを期待し、大館市の観光振興の取り組みによる地域活性化を願い、石田ローズガーデン様の進化は続く。


バラの優雅な香りに包まれて、石田ローズカフェを背景に。
洋風のお洒落な建物と手入れが行き届いたバラ園で、播磨氏(写真左)の挑戦はこれからも続いていく。


 

システム導入先

 

ご協力いただいた企業様

 ユーアイ 施工企業
ユーアイ警備保障株式会社
URL:http://www.yuai-sp.co.jp/

石田ローズカフェ運営企業
株式会社友愛ビルサービス
URL:https://www.yuai-bs.co.jp/

  設置企業
石田ローズガーデン様(大館市)
URL:https://www.city.odate.lg.jp/city/kankou/highlight/shizen/plant/rosegarden0
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