トナリエつくばスクエア｜株式会社エスコンプロパティ
つくばエクスプレス つくば駅に直結した商業施設「トナリエつくばスクエア」。
CREO（クレオ）・MOG（モグ）・Q’t（キュート）の3棟で構成されるショッピングセンターは、ファッションブランドや飲食店の他に、スーパーや生活雑貨店が入居し、住民の生活をささえています。
今回は、当施設全体の管理運用を取り仕切る株式会社エスコンプロパティの佐々木様と販売代理店の株式会社I.T.COMの大竹様より、日本防犯システム製のカメラを導入いただいた経緯や当時の課題、解決に向けた施策実行についてお話しを伺いました。
トナリエつくばスクエア 概要
| 基本情報 | 設立：2021年5月19日（旧つくばクレオスクエアをリニューアル） 規模：【延床面積】CREO＝55,840㎡／MOG＝4,079.25㎡／Q’t＝14,921㎡ URL：https://tonarie-tsukuba.jp/ |
| 設置機器構成 | JS-RW4032-20TB×2台 PF-CW4164×2台 / PF-CW2061×10台 / PF-CW1033×13台 / PF-CW1043×4台 ※2023年6月現在も改修進行中のため、設置機器は変動する予定。 |
| 課題 | 不点灯の箇所が多く施設内の安全が担保できない。 他社見積では予算が合わず、コストを抑えながらリプレイスしたい。 |
| 導入の決め手 | 国内メーカーであったこと 他社見積と比較して、スペックは遜色ないながら大幅にコストをおさえられた 設計～設置・アフターフォローも含めたサポート |
| 導入後の効果や運用のポイント | PTZを活用することで遠方・広範囲の撮影が可能に 全方位カメラをフードコートに導入することで広範囲を死角なくカバー 設置／導入後も担当営業が手厚くフォローしてくれて助かっている |
防犯カメラ導入の目的
日本防犯システム（以降、JSS）：本日はインタビューをお受けいただきありがとうございます。さっそく伺いたいのですが、日本防犯システム製のカメラを導入いただいた目的を教えていただけますか？
佐々木様：リプレイス前の館内は、防犯カメラがほとんど不点灯でトラブル発生時の映像確認ができない状態でした。
トラブルや問題があった際に録画映像でエビデンスが確保できないことで商業施設としてのセキュリティに問題があるため、防犯カメラの導入・リプレイスを急ぐ必要性があったんです。
JSS：具体的にはどれくらいの割合で不点のカメラが存在していたのでしょうか？
佐々木様：全体の60～70％くらいだったと思います。
「いつかやらねば」と、課題を感じていたので、大竹さん（株式会社I.T.COM.）に相談にのっていただき、一昨年から進めることになりました。当初は、別の担当者のもとで他社製のカメラ・レコーダを想定していたのですが、見積段階でコストが合わずストップしていました。そこで、大竹さん経由で日本防犯システムをご紹介いただき、金額・性能ともに比較させてもらったところ、弊社の要件ともマッチしそうだな、ということで採用いたしました。
写真中央：株式会社エスコンプロパティ 佐々木様／写真右：株式会社I.T.COM. 大竹様／写真左：株式会社I.T.COM. 藤田様
閉館後も、駅から隣接のマンションをつなぐ通路に
JSS：従前カメラが不点灯であったことで具体的なトラブルにつながったケースはありましたか？
佐々木様：具体的なトラブルの事例は特にありませんが、現在、Q’t（キュート）館内の一部通路を閉店時間後も開放しているため、通路に面した店舗の侵入防止をはじめ、施設管理・安全面での対策は必要でした。故意ではないにせよ、誤って通路以外の部分に通行人の方が侵入してしまうケースもあったので、警備室で迅速に状況把握ができるようになったことは改善点だったと思います。
大竹様：つくば駅から隣接のマンションへ向かう際に、Q’t（キュート）を通れば雨にも濡れずに自宅に帰れるので、お住まいの方は喜んでいただけていると思います。同時に、施設内の店舗は閉店後に通路と完全隔離されるわけではないので、隣接するテナント様には閉店後に侵入・盗難などのリスクもあり不安があったと思います。トナリエつくばとしては、防犯カメラが不点灯の状況ではセキュリティ面で問題があり、解決する必要があったわけです。
館内の通路を閉館後も開放しているため、隣接するテナントの安全を保つために防犯設備を整える必要があった。
大竹様：警備の方から聞いた話ですが、夜に施設の入り口を叩く方がいるようで、そのような不審者も今回導入したPTZカメラで捕捉できるようになりました。
不審者がどの地点で行動をおこして、どこに向かったのか経路の把握ができるようになったので、非常に助かっていると伺っています。
佐々木様：インフォメーションの担当に不審な行動をとる利用客もいて。そのような方の行動や経路が把握できるようになったことは、施設の安全確保観点で非常に役立っています。これまで警察に通報といったケースはありませんが、何か事件が発生した際にエビデンスとして映像を提出できる体制が整った事は大きな改善点でした。
PTZカメラを導入したことで遠方の撮影や画角の切り替えが可能に。不審者の行動・経路把握に活用中。
導入カメラやシステムについて
①PTZカメラ
導入・運用のポイント
- 光学36倍ズーム（屋外モデル＝PF-CW1043）で遠方まで監視できる点
- 時間帯によって、録画箇所を切り替えができる点
佐々木様：トナリエQ’t（キュート）と、トナリエMOG（モグ）という建物があって、その間につくば市の持っている通路があるんですが、そこに設置していたカメラが不点していて、今回、日本防犯さんのPTZカメラにリプレイスしました。その通路の奥の方まで画質を保って見ることができるというところで、遠方まで監視ができるため有効活用できているかなと思います。
また、見たい時間で撮影箇所を切り替えできるように日本防犯の担当の方に、結構な台数を設定していただけて非常に助かりました。
トナリエQ’t（写真右）とトナリエMOG（写真左）の間の通路
昼夜でモニタリングする箇所を自動で切り替えするよう設定調整
②全方位カメラ
導入・運用のポイント
- リプレイス前のカメラ（PTZ）と違い、死角なしで撮影可能な点
- 広範囲撮影のためカメラ増設・配線工事が不要でコストメリットがあった点
佐々木様：フードコートに設置しています。従前はPTZカメラで運用していて、可動式なために、どうしても死角ができてしまう点が不満でしたが、今回のリプレイスで解消しました。落とし物・忘れ物の把握のために録画映像確認が有効で、持ち去りなどの防止に役立っています。
大竹様：「カメラを増やしますか？」という話になったこともあったんですが、リプレイスなのでそこまでコストをかけられない・配線工事が出てくるとコストはあがる・やはりカメラ台数はあまり増やせない、でも見える範囲は増やしたい。リプレイス前のPTZだとどうしても旋回しているうちに見えていないところが出てきてしまう。そんな状況だったので、やっぱり360度を映せるカメラがいいだろうと。それで今回採用になりました。
フードコートで導入されている全方位カメラ「PF-CW4164」。場内は椅子とテーブルのみで、高い障害物になるようなものもなく、天井からきれいに見渡せるのもポイント。
③レコーダ、その他
導入・運用のポイント
- レコーダ1台あたり20TBの大容量。1カ月間の長期録画が可能な点
- 大型モニタをスイッチングするシステム構成が使いやすい点
- 通常のドームカメラが画角が広くて広範囲をおさえられる点
佐々木様：レコーダを変更して、1台あたり20TBの容量になりました。従前は一週間も録画できなかったかと記憶しています。録画時間が大幅に一ヶ月くらい確保できるようになったのは大きいと思います。過去の事象が確認しやすくなったのでエビデンス確保の観点でもよかったと思っています。隣接のCREO（クレオ）が1カ月程度の録画期間で運用していて、キュート側もそろえたかったという背景がありました。
また、全方位・PTZ以外にもドーム型のカメラも複数台導入しています。可動式でなくても事足りる部分はそちらを提案いただきました。
大竹様：（ドームカメラに）入れ替えてみたら画角が広くて。今まで撮影できていなかった範囲をカバーできたので良かったなと。
他にも警備室では大型モニタをスイッチングするシステムを組んでいて、非常に好評をいただいています。
警備室内のモニタをスイッチングして切り替え
JSS営業からのイチオシポイント
導入やリプレイスにかかるコストを懸念に感じているお客様のため、既存の配線設備を生かせる同軸LANコンバータをふくんだシステム構成を導入いただきました。
カメラ1台につきコンバータ1台と設置時にかさばる事が難点ですが、壁面設置で集約するよう、I.T.COM.様に施工の工夫をしていただき、省スペースかつ管理が簡易的な運用が可能になりました。
※左写真は生産終了製品です。後継品はSC-IPC07Pになります。
サポート・アフターフォローも導入のポイントに
JSS：選定の経緯もお伺いしたいと思います。事前回答では、総合的なコストパフォーマンスということで回答いただいておりましたが、我々以外にも同程度の価格帯・スペックの製品を提供している企業様は多数存在する中で、採用いただいた経緯について改めてお聞かせいただけますでしょうか？
佐々木様：弊社としては、できるだけコストをおさえつつリプレイスを実施したいと思っていました。大竹さんに相談にのっていただき、その中で日本防犯システム様を紹介していただいて、採用になったかと思います。
いろいろと大手メーカーさんからも見積をいただいていましたが、コスト的に合わずに悩んでいましたが、御社を紹介いただいて設置工事も含めた全体で数百万円くらいのコストカットにつながり、発注させていただきました。
大竹様：やはり国内メーカーだったことが大きいですね。あとは、導入・運用についてサポートしてくれるかどうかがポイントになったと思います。
担当の稲見さん（日本防犯システム）には、本当に設計の段階から協力いただき、機器選定や設定、引き渡しの後のアフターフォローまで親身に対応いただいて、他社メーカーは積極的にやってくれない所が多いので、パートナーとして非常に助かっています。他社メーカーとの明確な差別化になっていると思うので、今後も継続していただきたいですね。
日本防犯システムが誇る営業マン2名。インタビュー後も設定調整などしっかりアフターフォローさせてもらいました。
JSS：サポート体制について魅力や安心感を持っていただけたということですね。
ありがとうございます、稲見も大変励みになると思います！また、弊社としても機器の販売だけでなく、設置工事から運用保守も含めたワンストップサービスに力を入れているため、アフターフォローを選定理由として挙げていたことは非常にありがたいです。
最後に今後の計画についてもお聞かせいただけますでしょうか？
佐々木様：現状、プロジェクト全体でいうと進捗率50%程度で、残りの更新分も今年中に対応していきたいと思います。日本防犯システムの皆様にも引き続きサポートよろしくお願いします。
JSS：プロジェクトが無事完了できるように今後もしっかり伴走いたします！貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございました！
システム導入先
- 施設名称：トナリエつくば スクエア
- 住所：〒305-0031 茨城県つくば市吾妻１丁目６−１
- アクセス：つくばエクスプレス「つくば駅」下車、A5出口直結
- URL：https://tonarie-tsukuba.jp/
ご協力いただいた企業様
施工企業
株式会社 I.T.COM.
URL：http://itcom-co.jp/
施設管理運営企業
株式会社日本エスコン
https://www.es-conjapan.co.jp/
株式会社エスコンプロパティ
http://www.escon-property.co.jp/
