HDMIコンバータ+同軸ケーブルを利用したモニタ映像分配の設置事例
ジャパン・セキュリティシステムのメディア記事をご覧いただきありがとうございます。
東京本社の二瓶です。
今回は、日頃よりJSS製品を提案いただいている某警備会社のご担当者様に、コンバータを利用したアナログHDカメラ・レコーダの屋内長距離配線の導入事例についてインタビューを行いました。
設置先施設について
所在地 | 東京都港区 |
概要 | ・4階建てテナントビル ・複数の飲食店を統合監視 ・テナント2店舗(4階・地下一階)が既設 ・1店舗を同ビルに出店(1階)するため新設をふくめた依頼 |
設置機器 | ・JS-CA4131A:25台 ・JS-CA4141A:3台 ・JS-RA6016-04:3台 ・コンバータ(PF-EB017/PF-EB018):6台 ・電源ユニット(4ch・8ch):5台 ・モニタ:6台 |
ご担当者様よりコメント | 前任から引き継いで専門的な知識がなく不安を感じていましたが、サポートがしっかりしていて信頼感がありました。当初の依頼主側からの要望をふまえて柔軟に提案いただき感謝しています。 |
導入の目的
ジャパン・セキュリティシステム(以降、JSS):本日はインタビューに参加いただき、ありがとうございました。今回の案件について導入目的や経緯をお聞かせいただけますか?
担当者様: 本件の依頼主は港区にあるテナントビル内の飲食店様でございます。
私の前任者が依頼主様と長く取引がありまして、7・8年ほど前に対象施設内の2店舗に施工手配いたしました。その当時からJSS様のSDI仕様カメラを導入して運用していましたが、新店舗を同ビルの1階にかまえるとのことで、弊社にカメラシステム構築の依頼が入ったのがスタートになります。
当初のクライアント要望としては、「新店舗の導入とともに各店舗のフロア(4階・1階・地下一階)で、すべてのカメラを統合監視したい」という事でした。
私自身も機器やネットワークについての専門知識に乏しいため、少し不安を感じていました。
JSS:今回のような、ビル内の複数フロアにまたがるテナントを統合監視するような案件は多いですか?
担当者様: 弊社としては、警備業務がメインで防犯カメラシステムの案件自体が豊富ではなく、私自身もこの規模の防犯カメラシステムの導入は初めての経験でした。
社内に専門の工事部隊がいるわけでもないので、導入ができたとしても運用の保守・メンテができるのかというリスクもあり、案件自体がすくなくなっている状態です。とはいえ、過去に施工した現場もございますので、その関係から今回お声がけいただいた形になります。
設置要望をいただいた現場の概要。合計3店舗の統合監視+遠隔監視での設置依頼
懸念事項と解決策について
JSS:合計で3フロア分の施工という形になりますが、導入にあたり課題・懸念事項・不安を感じられた点はございましたか?
担当者様: 既設配線が多すぎるため、配線が通らない可能性がありました。
他のフロア・テナントの配線が多かったのはもちろんですが、本件で導入するカメラの台数が多かった点や、新設するアナログHDカメラの同軸ケーブルの太さも懸念材料になりました。
ビルの構造・テナントの内装などを踏まえて無事導入できるかどうか、お話しをいただいた段階ではわかりませんでした。
また、先ほども申し上げた通り、社内での防犯カメラ導入の実績やナレッジが少なく、ネットワークや映像伝送の知識も乏しい状態なので、今回のような統合監視・3店舗の映像をリアルタイムで遠隔監視するというご要望を実現するシステムが組めるかどうか、とても不安でした。
JSS:提案にあたり、それらの課題はどのように解決していったのですか?
担当者様: 配線については工事店様と念入りに調査・打ち合わせを重ねて、既設配線を整理することで解決しました。
もし、新設分のケーブルが通らなかった場合は、ビル側の改修交渉をする可能性もありましたが、その場合はコスト面でも、全体的な工期の観点からも非常にリスキーだったとおもいます。
統合監視の設計については、JSS様と打ち合わせをして提案にのぞみました。
当初は、3フロアそれぞれのバックヤードで3店舗すべてのカメラを遠隔監視したいとのご要望だったのですが、アナログHDでの構成では難しいという判断になり、現実的な折衷案として「それぞれの階ごとのライブ監視+1フロアでの統合監視」という形でご納得いただけました。
JSS様には柔軟に提案をいただき非常に助かりました。
また、20台以上のカメラを接続する事についても、正常稼働するか不安だったのですが、二瓶さんの方からも詳細な仕様・スペックについての回答をいただいたため安心して提案することができました。
JSS二瓶: 遠隔監視の利用に適したPC・ルータなど仕様面について詳細な回答をすることで不安を取り除くとともに、フィールドエンジニアが現場に出向くことでデバイス側の設定も実務対応させていただいたので、導入についてもスムーズに行えたかと思います。 システム構成としては、3フロア分のライブ映像を統合監視するためにPF-EB017・018利用したシステム構成をご提案して、無事採用いただけました。
今回採用いただいたシステム構成。地下一階で統合監視するためにコンバータを活用。
導入機器のご紹介
アナログHDカメラ・レコーダ
JS-4141A
5メガピクセル対応。赤外線LEDを搭載し、耐衝撃設計。あらゆる設置環境下での運用で安定したパフォーマンスを発揮します。高画質映像をそのままに最大で約500mまで送信可能です。
JS-RA6016
最先端の映像圧縮方式であるH.265に対応。JSS遠隔監視システムでは、設定したイベントが発生した際に該当カメラの映像をポップアップウインドウで表示するなど、ネットワークカメラの統合監視が可能です。
周辺機器
PF-EB017
HDMI信号をHD-SDI信号に変換します。PF-EB018とセットで使用することで録画機からモニタへの長距離配線が可能です。
ジャパン・セキュリティシステムに期待する事
JSS:数ある防犯カメラメーカーの中で、ジャパン・セキュリティシステムを選定いただけた理由を教えていただけますか?
担当者様: これまでも長くお取り引き、お付き合いをしていただけている安心・信頼に尽きると思います。
前任者からも引継ぎの段階で、「様々な点でサポートをいただけた」と好意的な評価を聞いておりました。良い信頼関係を築けているのではないでしょうか。
JSS:大変励みになります、ありがとうございます!
逆に改善してほしい点や課題・不安な点などはございますか?
担当者様: 御社に対して、というわけではないのですが、業界全体としてSDI仕様の機器がどんどん縮小している点は不安があります。
御社のラインナップからも販売終了しているかと思いますが、いまだにSDI仕様の機器の現場は存在しているので、修理依頼が発生した場合は受け皿が無くリプレイスになるため費用が高くなってしまいます。
時代の流れの中で仕方ない部分もありますが、依頼主様にご納得いただけるかという点では不安がございます。
JSS二瓶: 基本的にメーカー各社ともにSDI仕様の製品はどんどん販売終了していて、その状況の中で、SDI→アナログHDへのリプレイスも案件としては多くいただきます。
アナログHD製品もとりやめるメーカーもでてきていますが、今のところ弊社のラインナップでアナログHDを取りやめる計画はありませんので、そこは安心してお任せいただきたいですね。
また、コンバータなどの周辺機器を利用した部分的で低コストなリプレイスも可能かと思います。是非ご相談ください。
JSS: 最後にジャパン・セキュリティシステムに期待する事について教えていただけますでしょうか?
担当者様: 防犯カメラの情勢として、IPカメラが主流になっている状況は認識しておりますが、先述した通り、専門的な知識が少なく工事部隊もないため不安があります。 御社が提供している「現地調査~見積もり~施工~保守」をトータルでサポートしていただけるワンストップサービスを活用させていただきたいなと思いますので、その際は是非サポートいただければ幸いです。
JSS: かしこまりました!いつでもご相談ください!
本日は長い時間ご協力いただきましてありがとうございました!
最後に
いかがだったでしょうか?
アナログHDでの屋内長距離配線を検討中の方に参考になれば幸いです。
ご不明点や検討に際しての不安がございましたら、是非、ジャパン・セキュリティシステムまでご相談ください。
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