私道をはさむ2拠点を無線通信で統合監視

こんにちは!ジャパン・セキュリティシステム中国支店の塚前です。
JSSのメディア記事をご覧いただきありがとうございます。
中国支店は中国地方5県を担当のエリアとして営業活動をしております。中国エリアのお客様は防犯・セキュリティ対策について相談ごとがございましたら、是非ご相談下さいませ。
さて、今回は配線できない・しづらい場所にも防犯カメラシステムの構築が可能になる「無線通信システム」の導入事例をご紹介いたします。
- ・レコーダ(録画装置)とカメラ設置場所が有線で配線できない
- ・配線距離が長距離になりコストが高くなる
上記のような課題を解決するため、JSSで導入サポートを行った無線通信システムについて、実際のシステム構成を交えてご紹介してまいります。
防犯カメラシステム構築にあたり配線しづらい環境にお悩みの方は是非、参考にして頂ければと思います。
導入の目的・課題

今回とりあげる現場の導入目的は、島根県にある建設会社様の「事務所」と「資材置き場兼駐車場」の2拠点の監視。
事務所・駐車場それぞれに防犯カメラを設置。モニタリングは事務所内のレコーダで全て行うとの顧客要望により、統合監視のシステムを構築する必要がありました。
モニタリングする2拠点の距離は50m程度。
距離的な問題はありませんでしたが、立地条件の問題は別にありました。それは事務所と駐車場の間に私道が通っているため通常の有線での施工ができない点。その私道は、導入先の企業様が利用する高所作業車や建設車両など車高の高い車両が通行するため、架空配線も厳しい環境でした。
これらの立地面の課題について販売代理店の担当者様と協議をしていき、今回のようなケースに有効な無線通信でのシステム構築を採用することになったのです。
次の章では無線通信システムのメリットをご紹介いたします。
無線通信を利用するメリット
今回の案件のように配線が不可能な環境に対して有効な無線通信システムですが、様々なメリットが存在します。
以下にメリットを記載いたしますので、長距離配線の提案や施工コストに課題を感じている皆様は是非参考にしていただければと思います
①長距離対応 | ネットワークカメラの配線距離は100mであり、カスケード接続することで配線距離を延長することは可能ですが限界があります。 無線通信であれば「遮蔽物が無い見通しが良い場所」で「3m以上の高さに無線機を向き合う」ようにすれば、最大約2.5kmという超長距離を接続できると言われています。 |
②施工コストの削減 | 防犯カメラ・レコーダなどの基本的な機器の他に、初期導入の際は施工コストが発生します。 案件の規模が大きくなれば、LANケーブルやカスケードするPOEハブなどのアクセサリー費用・施工にかかる作業費なども無視できない金額になります。 条件にもよりますが、無線通信であれば配線・施工時間が大幅に圧縮できるため、施工費の削減が期待できます。 |
③特殊なケースへの対応 | 今回のように道を挟むため配線できないケース、車高の高いトラックのような車両が通る道で架空配線もできないケースにも使用できるため導入環境の幅が広がります。 |
このようなメリットが多い無線通信システムですが、設置環境によっては通信が安定しない・設置できないようなケースもあり、無線通信ならではの注意点が存在します。
別のJSS営業メンバーが解説したブログに細かく記載されていますので、よろしければコチラも併せてご確認ください。

システム構成のご紹介
導入したシステム構成についてご紹介します。導入機材の内訳は以下の通り。

システム構成図
事務所側に屋内ドームカメラ・モニタ・レコーダを有線で設置し、駐車場側には設置されているポールにバレット型カメラを設置して、2拠点間を無線通信機器で接続して、事務所内で統合監視をしています。

ポール設置イメージ図
駐車場に設置されているポールに取り付けたカメラおよび無線機器は地上から約4m程度の高さに設置しました。通信を安定させるために、ある程度の高い位置に無線機器を設置する必要があるのですが、一方でそのような高所への設置の場合は現地での機器設定が困難なケースが出てまいります。
本案件では、全ての機器設定を事前に実施したことで、トラブルもなく無事に施工・導入を進めることができました。
高所への設置の際に、気を付けていただくポイントとして覚えておいていただければと思います。
また、こちらのブログでは触れませんでしたが、無線通信の導入に慣れていない販売店様は確実にデモを実施して施工にのぞむことをおすすめいたします。

代理店ご担当者様より一言
タイムラグなく映像出力できたことが一番良かったです。
また、今までは全ての案件で有線を採用してきましたが、施工の工数を割かずスムーズに施工できたので今後は無線システムの採用も検討していこうと思います。
最後に
最後までご覧いただきありがとうございました。
弊社では今回紹介させていただきました事例以外にも、様々な機器・ソリューションサービスを駆使してお客様の課題解決をサポートいたします。
ご不明な点や機器導入に際しての不安がございましたら、是非、ジャパン・セキュリティシステムまでご相談ください。

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